2007年06月30日

高崎屋本店

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子供の頃、夕方になると近所の酒屋でコップ酒を煽っている人たちがいた。幼いながらも、店主や奥さんが無愛想に、一升瓶をコップに注いでいる光景を見るとやるせないものがあった。いつのまにか酒屋で立ち飲み=アル中=落伍者といったイメージが植え付けられ、自分がそんなことをすることはないと思っていたが、最近、酒屋の立ち飲みにはまってしまった。

そこは、鎌倉駅西口の御成商店街にある高崎屋本店である。御成商店街は、一時、寂れて、このままではシャッター商店街入りかと憂慮したが、新しい感覚の店が増え、元気を取り戻してきた。小町通りが観光客ご用達の通りになったので、その分、御成通りは地元カラーが強くなった。この高崎屋本店は、創業60年以上の古い店だが、最近、新しい施策をどんどん打ち出し、気になる店になっている。

立ち飲みだが、入口が分かれており、入りやすい。ちょっとしたバルかパブといった独立空間である。店内はえらく狭いが、外にもテーブルがあり、混んでいれば外へ。この高崎屋、品数が豊富だ。ビールは世界の輸入ビールが80種類。生ビールも置いている。日本酒も地酒を中心に譲治10種類程度はある。
ツマミは、チーカマやサンマの缶詰(オススメ)、自家製漬物、地卵などが並ぶ。60円から450円以内である。

いつも夕方、1杯か2杯ひっかける程度だが、立ち飲み以外でも名物がある。それは、瓶に入った紹興酒や焼酎の量り売りである。店頭に瓶が並んで、試飲ができるので、外国人観光客も珍しそうに立ち止まっている。酒屋の閉店が多いなか、頑張っているので、つい応援したくなってしまう。

最近は、メディアでも紹介されている。先日オンエアされた「アドマチック天国」や雑誌「Pen」の6月号での取上げられており、異例である。マスコミ登場は嬉しくないが、ふつうの酒屋さんでも有名になれるということだ。日本中個人商店&商店街頑張れ!!

高崎屋酒店を紹介しているサイト

2007年06月26日

北海道開発局が提案する冬季集住・夏季滞在型のモデル事業

国土交通省北海道開発局が、「北海道における冬期集住・夏期滞在モデル調査」の一環として、夏期長期滞在者の意向や動向を調査するための、モニター募集を行なう。

このプロジェクト、詳細がわからいないが、人口の減少や高齢化による道内過疎地の生活上の困難等を克服するため、農村住民の冬期集住と都市住民の夏期滞在を組み合わせた新たな居住形態について、調査・検討を行うという、全国でも初の試みである。

単なるロングステイと違うところは、地域住民も対象にしていることで、オンシーズンはロングステイを希望する道外住民をターゲット、冬季などは、過疎地の住民などを対象に、同じマンションなどを活用して新たな居住形態をつくるということであろうか。

滞在先は、下川町、滝川市、伊達市の3市町、期間は7月下旬〜9月下旬のうち1週間〜2週間のコースを設定しており、宿泊施設は、大自然に囲まれた静かな環境のコテージや市街地にあるマンションとなっている。
なお、このプロジェクトの運営は開発局ととともに、道内のまちづくりを専門にしている
ズコーシャが担当している。


アンケートや地域イベント参加などの義務はあるが、参加者には2万円の謝礼金が出る。画一的なものがロンスステイ計画のなか、ちょっと気になる形態のプロジェクトである。

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2007年06月25日

甘処あかね

観光客で賑わう小町通りから若宮大路方向へ抜ける路地へ入ると、小規模ならが鎌倉の飲み屋街がある。といっても、最近はこのあたり日中観光客が多く、だいぶ様変わりした。昼はおもに観光客をターゲットに、夜は地元客を相手にする「二毛作」スタイルの店も増えている。

今回、紹介する「甘処・あかね」もそんな店だが、夜になると「よしろう」という小料理屋に変身する。
ここのマドンナ女将、あかねさんは、甘党で、なかなかのこだわり派。夜の部の「よしろう」は1995年から営業しているが、2001年からあずきをメインにした「甘味処・あかね」を同じ場所でオープンしている。十勝大納言を使った煮あずきは、あまり甘くなく、口に残らないので煮豆感覚に近い、上品な味わいだ。
女性専科という印象があるあずきだが、男性ファンもけっこういる。「よしろう」で呑んだ後、軽くあずきで仕上げるというのもいけるのだ。

昼間は、煮あずきのほか、抹茶寒天蜜あずき(これにアイスクリームをトッピングすると美味)、今の時期はカキ氷もある。また、週末限定だが、五目ちらし寿司のセットもあるので、ランチ探しで苦労する週末の鎌倉では、「あかね」も選択肢のひとつかもしれない。煮あずきと黒豆(丹波産)の持ち帰りもやっている。

管理人は、おもに夜の部にお世話になることが多いが、夜の食事処が少ない鎌倉にあって、しっかりした料理を提供してくれる数少ない店だ。常連が多いが、カウンターの内外でほどよい距離感があり、ひとりで軽くいきたい時など、心地よい時間を提供してくれる。

 
「甘処 あかね」のHPはこちら

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2007年06月22日

最近の企業不祥事と危機管理・傲慢化するマスコミへの対策 

管理人は、サラリーマン時代、広報宣伝室に在籍していたので、よく危機管理マニュアルの作り方や記者会見の答え方、マスコミとの接し方などのセミナーに出席した。実は、勤めていた会社に以前不祥事があり、誤解を招く新聞報道があったため、会社側も神経質になっていた。今は離れているが、不祥事を起こした企業がメディアにどう対応するかいつも気になってみている。
最近では、その対処方法ひとつでその企業の生存にかかわってくるので、マスコミ対策には細心の注意をしなくてはいけない。

今回の食肉偽装のミートホープ社、温泉爆発のシエスパのマスコミ対応はどうであっただろうか。
まず、ミートホープ社は「それ以前」の問題である。あの会見を見て、誰でもそう思うだろうし、次元の低さに失笑していることだろう。
ミートホープ社の社長を見ていると、東横インの社長や、最近では、ハニカミ王子のゴルフ大会でひんしゅくを買ったTBSの社長と同類項だ。皆、薄ら笑いをうかべていたが、ことの重大さ、自覚がまったくない。後で後悔しても遅い。

ミートホープ社クラスの企業(従業員100名年商16億円)で、広報担当者を置けというのは無理だろうし、あの社長には、危機管理などという意識はなかったはずだ。社員をセミナーに出席させるとかマニュアルをつくるなどということは、一銭の儲けにならず、すべてが想定外だったであろう。
雪印にはじまり、最近の不二家など嘘と誤魔かし、情報の公開を遅らせるとどうなるかということは、消費財を扱っている人ならわかりそうだが、人ごとだったのであろう。

シエスパにしても、責任所在がどこにあるかというナーバスな問題があるので、記者会見を開いていないが、情報が少なくても、”ガス抜き”の意味で会見を開くべきである。一方的に攻め立てられる記者会見は、新製品発表と違って苦痛だが、誠意を見せることで、世間の敵視を柔らげる効果がある。
女社長が話題になっているが、ここの親会社は、ユニマットであり、ここも典型的なオーナー会社である。考えてみるとミートホープは独裁オーナー会社、東横インも同じ、不二家やパロマは典型的な同族経営、雪印は同族ではないが、傲慢な体質があった。

こういった不祥事を長年隠蔽し、バレても嘘を重ねるのは、なぜはオーナー企業同族系に多い。
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2007年06月20日

両備グループの赤字ローカル交通再生事業へ注目

テレビ東京系「ガイアの夜明け」(19日22:00〜)で、「地域の足を守れ!規制緩和に揺れるバス業界」が放送された。内容は、ツアーバスに押され、地方バス会社にとってドル箱であった高速バスで利益が出せなくなり、そのしわ寄せが地域の路線バスにくる。補助金など出ない路線は、廃止され、規制緩和が地方の衰退を招くといったような内容だ。

番組では、両備グループが取上げられた。この会社は、最近、南海電鉄の貴志川線を無償で譲り受け、和歌山電鉄として「いちご電車」や実在の猫タマが貴志川駅長になるなど話題を提供している。赤字は大幅な圧縮され、黒字も夢ではさなそうな勢いだ。この両備、もともと両備バスや岡山電気鉄道などを率いる岡山の会社であるが、県外の私鉄&バス会社へも積極的に進出している。

番組では、広島県の中国バスに資本参加し、地元へ愛されるバス会社へ変身を遂げる過程を紹介した。中国バスは一度倒産し、地元にもそっぽを向かれたいたが、社員への教育や地域住民へのPRにより、信頼を取り戻しはじめている。
両備グループの小嶋社長の言葉が印象的だ。「路線バスはほっといたらなくなる。しかし、なくしてはいけない」。この「なくしてはいけない」は重い言葉だ。なくすことは、イコール地域の衰退へつながる。それは、まわりまわって自分たちの首を絞めることになる。

地方の路線バスに乗ると、今どき珍しいような乱暴な運転や粗雑な客対応をする運転手に出くわすことがある。窓口の対応などにも問題がある。最近は、都会の方がタクシーも含めてドライバーの応対が総じてよい。路線バス事業者は、サービス業であるということを忘れてしまった事業者が多いのではないか。

管理人はだいぶ前に乗り物とは関係ないが、情報システム系の仕事で両備グループと仕事をしたことがある。その時の印象は、地方の企業とは思えないような先取性があり、スピードが早い会社という記憶がある。

鉄道もバスも廃止を決めるのは簡単だが、地域住民の意思、公益性という観点から、こうした成功例が出ていることも視野に入れ、存続か否かを判断すべきなのではないであろうか。
また、両備の小嶋社長には、是非、成功モデルを確立し、地方交通のあり方を示してもらいたいと思う。
posted by okusankankou at 21:50| Comment(0) | 公共交通(バス)

2007年06月19日

活発な長期滞在向けの施策、利用者ニーズの把握がもっと必要では

HAKODATE男爵倶楽部ホテル&リゾーツ(函館)と函館大沼プリンスホテル(渡島管内七飯町)は二十日から、七−十月に両ホテルを計三泊以上続けて泊まると、正規料金より三−五割安くなる新商品の販売を始める。道南の二つの地域のホテルが連携することで、長期滞在と広域観光の促進を目指す。
6/17道新記事より
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このところ移住とともに、長期滞在を狙ったプランが増えている。これまでも旅行会社レベルでは夏休みを中心に、札幌、旭川の都市部やルスツ、ニセコ、トマムなどリゾート地に3日から1週間程度滞在する商品はあった。

今回、道南地区の経営が異なるホテル同士が連携するのが特徴であるが、これまで北海道に長期滞在できる環境が少なすぎた。
以前、管理人は夏休み、釧路にウイークリーマンションを借りて、10日間滞在したことがあるが、好んでウイークリーマンションにしたのではなく、ビジネスホテルかここしか選択の余地がなかったからだ。


釧路10日間滞在記はこちら


都市部はまだいいが、観光地や田舎にでも行こうというものなら、1週間も泊まれるような宿を探すのは至難である。まず、情報がなく、次に当たり外れもあるので、長期滞在にはリスクが伴う。そういう意味で、今回のように、隣接する地域内で、はしごができると旅に変化が出て、リスク回避にもつながる。


今回の商品は2人以上、計3泊以上を対象に販売。予約時に各ホテルの宿泊日数を申し込む。食事なしで3泊以上が一人一泊7300円、七泊以上が同6300円。


管理人は、一箇所に最低3泊するような旅が好きだし、オススメである。しかし、今このようなスタイルで北海道旅行をしている人はほんの一握りである。時間に余裕があるシニアでも、興味はあっても実際の行動に出るには腰が重い。そのあたりが、沖縄と北海道観光の違いである。

また、高級乗用車の送迎や高級マンションに滞在、健康診断など移住者と長期滞在者獲得のため、いろいろな知恵を絞っているようだが、管理人が知る限り、長期滞在をするシニアは、束縛されることを嫌い、旅なれた、自分の時間の使い方を知っている人が多いようだ。

なので、至れり尽くせりで効果が出るかは大いに疑問である。特別なゲストとして扱うよりも、いかに地域に溶け込ませるお膳立てづくりができるかが大切だと思う。
posted by okusankankou at 00:00| Comment(0) | シニア・移住・長期滞在

2007年06月17日

マーケティング的視点で捉えた鎌倉都市鎌倉(2) 転換期は1975年説

観光のスタイルとして、昔からあるのが、「見る」、「買う」、「食べる」のいわゆる物見遊山型である。また、最近では、「知る」、「体験する」、「交わる」といった能動的なスタイルが増えてきている。

鎌倉の観光スタイルがどうかというと、30年以上前は「見る」が中心であったが、次第に「買う」、「食べる」が追従してきた印象だ。特に、そのエポックとなったのが、1975年であるという仮説を私は唱えている。

どうして1975年なのかという前に、簡単な鎌倉観光の歴史にふれておこう。

鎌倉は、鎌倉幕府が滅びて以降、町の衰退が進み、江戸時代には、閑散とした農漁村に成り下がっていた。かつても面影はなくなり、特に、寺社の衰退は激しく、明治維新に残ったものは、ピーク時の2,3割程度に過ぎない。
その間、地震や山津波などの天災も多かったために、多くの寺社が地中に埋没し、古都というよりは、遺跡都市といった方がいいかもしれない。

明治に入り、新政府が横須賀に軍港をつくることで、鎌倉がふたたび脚光を浴びることになる。東京から横須賀軍港まで、直通する鉄道建設が急がれ、明治22年という早い時期に、東海道線の大船と横須賀を結ぶ横須賀線が開業した。

横須賀線開業を境に、鎌倉は、避暑地・保養地として注目を集めるようになった。当時、政府が、海水浴を健康増進のため、推進していたこともあり、この頃から海水浴客が訪れるようになる。
また、大仏や鶴岡八幡宮、江ノ島(藤沢市)などへも、横須賀線を利用した観光客が訪れるようになり、今のかたちに近い観光地・鎌倉が形成された。鎌倉と江ノ島、藤沢を結ぶ江ノ電も明治43年には全通している。

既に、昭和の初期には、市内定期遊覧バスが運転されており、おそらく大正末期には、都心から手軽に行ける日帰り観光地として、賑わいはじめたと思われる。

現在、横須賀線の東京−鎌倉間の所要時間は、55分前後だが、昭和初期にすでに今と同じ時間で結んでいたから驚きだ。当時としては、大変な快速ぶりである。

戦後に入っても、鎌倉は、夏は、海水浴・避暑地、また、通年、手軽な日帰り観光地として賑わっていたが、八幡宮や大仏などの名所旧跡めぐりや江ノ島などの景観地めぐりが中心であった。

私は1968年頃からの鎌倉を知っているが、当時は、鶴岡八幡宮の参道である若宮大路に、貝細工の土産物店や鎌倉彫専門店、八幡宮の近くに飲食店(「天金」や「峰本」)がある程度。今では原宿竹下通りも顔負けの観光ストリートとなった小町通りは、地元向けの商店街であり、通りを半分も歩けば、商店はなくなり、一般の住宅街であった。観光客相手の土産物屋もほとんどなかった時代である。

前置きが長くなったが、長く続いた「見る」が中心の鎌倉観光に変化が訪れたのが、1975年である。鎌倉観光にとって1975年は、エポックであると考えるが、その背景などについて書いてみる。

@ディスカバー・ジャパン・キャンペーン
当時の国鉄の旅行キャンペーンであるが、大阪万博以降、落ち込んだ利用者を回復させることが目的のものである。特に古い日本、懐かしい日本を再発見し、見直すのがコンセプトであり、角館、高山、金沢、木曽路、倉敷、萩、津和野などの小京都が脚光を浴びた。特に、若い女性たちが中心となってブームを先導した。そのなかには、古都である鎌倉も含まれ、後述するアンノン族と呼ばれる女性たちに京都と共に人気が出た。

Aアンノン族の登場
1970年には雑誌「an・an」、翌年には「non・no」が創刊された。新しいスタイルの女性ファッションマガジンだが、毎号のように、旅行が特集された。そのなかで、鎌倉は定期的に取り上げられるようになり、これまでの物見遊山と違う、新しい嗜好の鎌倉観光が紹介された。

B小町通りに飲食店や新しいスタイルのみやげ物店が増える
これまで、鎌倉には、飲食店が少なく、個性も乏しかったが、個性的な店が登場するようになる。たとえば現存するものとしては、小町通りにあるクレープ屋「コクリコ」、隣接するレザーショップの「WORK SHOP」(当時はモカシンなどなめし皮が流行った時代)などが1975年にオープン。これらの店は、まさにアンノン族の世界である。


C江ノ電ブーム 
1975年に突然江ノ電ブームが到来した。それまで、江ノ電は利用者減で、廃止も噂されていたが、江ノ電の極楽寺駅を舞台にした日本テレビ系ドラマ「俺たちの旅」が高視聴率で、観光客が江ノ電を利用するようになった。
また、この年の3月には、国内からSLが全廃され、SLが大ブームになったことも関係しているかもしれない。どちらにしても、江ノ電は、この後、利用者をいっきに増やすことになる。

このように、いくつかの要因が重なったおかげで、1975年頃から鎌倉は観光ブームを迎える。そして、これまでの「見る」だけからに代わる新しい観光スタイル、たとえばクレープのような当時、最先端の食の登場、鳩サブレーや古くからある煎餅や饅頭以外に洋風のお菓子(ニュージャーマンなど)などが登場するようになる。

その背景には、アンノン族に代表される新しいライフスタイルが、観光にも持ち込まれ、密接に関係してゆくようになった。また、週休二日制の導入が始まり、首都圏からの日帰り観光客が気軽に訪れるようになったことも関係しているかもしれない。

ディスカバージャパンを契機に、それまで古臭いイメージがあった鎌倉が若者に見直されるようになった。海岸は以前から若者で賑わっていたが、街中にはそれほど若者は多くなく、修学旅行生や地方からの団体客の方が目立った時代が続いていたが、1975年頃から人の流れが大きく変わった。
鎌倉はその後も、観光客が減ることなく、コンスタントに年平均2千万人前後の入り込み数を確保している。

posted by okusankankou at 15:44| Comment(0) | 鎌倉観光

2007年06月16日

稲村ガ崎温泉

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鎌倉にも公衆温泉浴場がある。あまり知られていないが、国道134号線沿い、景勝地・稲村ケ崎前にある「レストランサンディッシュ」(旧メイン)の敷地内に稲村ケ崎温泉がある
。この立地で温泉というギャップが面白い。
メインの時代、井戸水用に掘削をしていたところ、褐色の水が出て、成分分析に出したところ温泉であることがわかり、2004年頃に開業をした。

温泉は、シンプルで、落ち着いたつくり。静閑な環境を保つため、18歳未満の入場はできない。館内は、御香の香りがして、鎌倉地ビールラベルの有名デザイナーが手がけているため、なかなかセンスはよい。

浴場は、内湯がひとつに露天がふたつ、それにサウナがある。こじんまりしているが、ここは、お湯がなかなかいいのだ。南関東に多い黒湯だが、スベスベ感が高く、かけ湯、カラン(蛇口)のお湯も温泉を利用しているから良心的だ。

内湯は、循環濾過しているが、小さい露天の方は、かけ流しとなっている。源泉温度が18℃と低いため、入るには、勇気がいるが、夏は気持ちがいい。正確には、源泉温度が25℃以下なので、温泉ではなく、鉱泉の扱いになる。

嬉しいことに比較的空いている。経営する側にとっては、有難くないであろうが、観光地鎌倉にあり、時たま、テレビなどでも紹介されるが、週末でもそれほど混雑はない。
やはり、クルマで湘南デートをして、立ち寄り湯というのは、邪道なのであろうか。また、地元にとっても、公衆温泉という対象は、地域性に会わないのであろうか。休憩大広間もなく、かなりよそゆきの温泉であるが、鎌倉でこういった施設を運営するのは、先人もいないので、試行錯誤であろう。

折角、レストランと同じ経営なのだから、ドリンクや食事付きのチケットを共同で販売すれば、客も増えると思うが、サンデイッシュと温泉を掛け持ちする人はあまり見かけない。

風呂上り、海風に当たるのが、心地よい。

所在地:鎌倉市稲村ケ崎1-16-13 0467-22-7199 江ノ電稲村ケ崎駅より歩いて5,6分
泉質:炭酸水素塩冷鉱泉 入浴料1200円

2007年06月13日

摩周湖クルマ乗り入れ規制が地域観光の再生につながるか

摩周湖のマイカー乗り入れ規制実験が始まった。代名詞ともいえる霧が「酸性霧」となっており、シラカバなどの林が、立ち枯れ現象を起こしている。そのため、11〜17日まで自動車や観光バスの乗り入れを禁止して、対策に乗り出すことになった。


管理人は、これまで何度か摩周湖を訪れている。弟子屈や川湯方面から登ると視界が開け、山上に大駐車場が現われる。有料で、必ずここに車を止めないと摩周湖が見れないようになっているが、観光シーズンになると駐車できないこともある。また、この区間は路線バスが走っていないので、クルマか観光バスでしか行くことはできないのだ。

摩周湖へ行く代替バスの料金は500円。バス代のほか、川湯相撲記念館(大鵬記念館)や屈斜路湖クアハウスの割引券などがついてくる。
クルマや観光バスを降りて、目的地に向かうパーク&ライド方式は、上高地や知床で行なわれているが、この2ヶ所はどん詰まりである。しかし、摩周湖の場合、弟子屈-摩周湖−川湯と周遊コースになっているので普及にはクリアすべき問題が多々ある。


このプロジェクトの目的は、環境対策もあるが、もうひとつ弟子屈町への滞留時間を長くして、お金を落としやすい環境をつくるという狙いもあるのではないか。
弟子屈町には、摩周湖のほか、屈斜路湖などメジャーな観光地があるが、道東周遊ドライブの通過点の色合が強く、宿泊は阿寒やウトロなどに取られがちである。宿泊施設がある川湯や摩周温泉、屈斜路湖畔の宿は退潮傾向であり、滞在してもらわないことには、ゴミだけ残されて、話にならない。

この乗り入れ規制だけでは、滞留時間や消費を増やすことは難しく、マイナスになることも予想される。
個人的には、マイカーやレンタカーで乗りっぱなしよりも、乗換えの多少の「不便」があった方が、旅にインパクトを与え、幅が広がると思うが。
必要なのは、理解と認知啓蒙、さらに全国的な動きにすることであろう。

国交省北海道運輸局のリリースはこちら

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2007年06月12日

大人の休日倶楽部とクラブツーリズムが共同で豪華寝台列車を運行

JR東日本「大人の休日倶楽部」とクラブツーリズムは共同企画商品「夢空間・北斗星トレインクルーズ」を発表、それぞれの会員に向け、限定発売することになった。

ツアーは、JR東日本が所有する豪華寝台列車「夢空間」を利用し、5泊6日(車中2泊)で、北海道を周遊する。通常の「北斗星」や「カシオペア」が走る東北本線ルートではなく、往路は、上越線から羽越線を北上し、日本海の夕陽が楽しめる。そのため、上野発は午前9時となる。また、復路は、常磐線経由なので、朝方の太平洋が見られるのがウリである。

道内では、層雲峡、阿寒湖(遊久の里・鶴雅)、ウインザーホテル洞爺に泊まり、移動はJRとバスになる。今、話題のウインザーと評判が高い鶴雅に泊まれるのが魅力だ。
ツアーは、9月2日出発から10月7日出発まで9本設定。募集人数は各回限定70人で、旅行代金は1人25万円から50万円に設定している。


「大人の休日」とクラブツーリズムのジョイント商品であるということで、ターゲットは中高年向きの企画である。これまで、北斗星やカシオペアなどの乗車歴があった会員にも、往復のルートを変えることで、新鮮味を出し、新たな寝台車リピータを引き込もうという狙いもあるのであろう。
特に、羽越本線で夕陽を見られる寝台列車はないので、(大阪発トワイライトEXPは手前の北陸線内でのみ可能)興味がある。


管理人は、過去1度、1994年、「夢空間」に乗車したことがある。この車両、誕生したのが、バブル期でかなり老朽化しているのではないか?
その時は、トマム行きであったが、上野出発が夕方早く、仕事で間に合わないので、東北新幹線で追っかけ、21時頃に仙台から乗車した記憶がある。

食堂車やバーがあり、一部個室車両は、オリジナルの豪華客室である。その他は、通常の北斗星個室であった記憶だ。最近、「夢空間」の名前を時刻表で見かけなくなり、お役ご免かと思っていたが、健在であった。

今後、こういった「特別な旅行」向けに、新しい寝台車両の製造が必要かもしれない。管理人は、北斗星には、50回以上乗車しているが、流石に、車両の老朽化(管理人も段々と老朽化し疲れる)もあり、最近は頻度が減ってきている。
JRには、観光ニーズの、付加価値がある新しい寝台車計画に期待したい。

ニュースリリースはこちら

posted by okusankankou at 21:54| Comment(0) | シニア・移住・長期滞在

2007年06月11日

HISが訪日外国人向けのSNSを開設

訪日外国人向けの会員制旅行ポータルサイト「Washoi!Japan」は、新たにSNSサービスを開始した。SNSの名称は「わっしょい!コミュニティ」。英語、中国語、韓国語の3カ国語に対応している。

サイトを運営するのはHISの関連会社であるHISエクスペリエンス・ジャパンで、今年の4月にインバウンドサービスとして「Wa-Shoi!」を開設した。旅行案内、経路検索、ホテル予約、成田と秋葉原を結ぶ自前無料バスの予約などがサイト内ででき、国内旅行に不自由をしないような構成となっている。
HISエクスペリエンスは、訪日外国人向けに、さまざまなサービスを提供している。

SNSの「わしょい!コミュニティ」は、「プロフィール機能」「ブログ機能」「写真投稿機能」「あしあと帳」など基本機能を網羅している。
4月に開設した「Washoi!Japan」は登録会員数が1万人を突破し、1日平均250人以上の新規登録があるという。

今後、外国からの個人旅行者が増え、政府が推進する「Visit Japan キャンペーン」と相まって、今後、このようなwebサービスが増えることが予想される。

posted by okusankankou at 12:58| Comment(0) | インバウンド

2007年06月09日

『焼き鳥秀吉』

hideyoshi yakitori
鎌倉には、赤提灯が少ない。チェーン系居酒屋が少ないのは、景観上好ましいが、気軽に入れる呑み屋が少ないのが残念である。特に、焼き鳥系が少なく、小町路地にある「ひらの」や「とのやま」、小町通りの「鉄砲串」ぐらいしかみつからない。

今回、紹介する「秀吉」は、鎌倉農協直販所(市場)にあり、若宮大路に面しているので、わかりやすく、気軽に立ち寄ることができる店だ。小さいカウンター(8席ほど)とオープンエアの席があり、テイクアウトもやっている。客層は、平日テイクアウトが多く、週末や休日は、観光客も多い。地元客は、小町の路地で呑んでいる人よりは、サーファーなど海系の人の方が多い。

オススメは、月見つくねと手羽先、ささみ、秀吉玉子など。ドリンクは、甲州ワインや地酒「秀吉」、グレープフルーツ割りも人気メニューだ。トマト串やフォアグラ串などの”珍味”もあり、気まぐれで、オーナーの創作焼き鳥が登場する。先日、行った時は、「オリーブのリキュール焼き」があり、豚バラにオリーブを包み、リキュールで味付けた”珍味”である。

「秀吉」という屋号は、店主の名前から取ったものである。店主夫妻と忙しい時は、娘さんが手伝い、家族で切り盛りをしている。
「秀吉」のよさは、気取らないところと、カウンターの内と外の程よい距離感があるところがいい。鎌倉の飲食店では珍しく飾らず、朴訥としたオーナー夫妻が魅力だ。
外国人の客も多く、フランス人のミュージシャン・ピエール・バルーもたまに訪れる。

なお、オープンエア席は、保健所指導の関係で、テイクアウト用(既に焼けているもの)をふたたび焼いたものしか出せないのことになっている。

  • 鎌倉市小町1−13−10  
  • 0467-24-1616   火曜日定休 予算2〜3千円程度
  • 2007年06月07日

    JTBがネット投票式による人気温泉番付を公開

    JTBがネット投票によって順位を決める人気温泉番付を5月17日に公開したと発表した。番付は東日本と西日本に分かれ、温泉番付と露天風呂番付からなっている。


    6/7現在、温泉番付の東横綱が玉川温泉(秋田)、西横綱が別府温泉(大分)で、以下、東が十勝岳(北海道)、乳頭(秋田)、姥湯(山形)、水無海浜温泉(北海道)、西は、白浜(和歌山)、湯布院(大分)、龍神(和歌山)、濁河(岐阜)と続く。

    西は概ね順当なところが入っているが、東は、十勝岳や水無海浜、姥湯など全体的には秘湯系が上位を占めている。西の横綱・別府に文句を言う人はいないであろうが、玉川温泉が横綱というのも意外である。伝統、施設の西に対し、素朴・ワイルドの東であろうか。


    露天風呂番付では、西が別府、東は乳頭温泉郷が横綱。意外なところでは、東の関脇に川湯温泉(弟子屈)、西の小結に関金温泉(鳥取)が入っており、黒川温泉(熊本)はベスト10に登場していない。


    全体的な印象は、かなりコアな温泉ファンが投票していることが伺えるが、変動があるので面白い。なお、温泉番付では、ブログーパーツやRSSも提供しており、自分のブログにランキングを掲載することが可能になっている?????C???i?????j


    JTBのプレスリリースはこちら
    posted by okusankankou at 21:29| Comment(0) | 温泉

    2007年06月04日

    週末田舎暮らし支援の「情報バンク」を国交省が創設

    来年度から、都市部に住みながら週末に地方で「田舎暮らし」を楽しむなどの「2地域居住」支援策の一環として、移動費を軽減するための「情報バンク」制度を2008年度に創設する方針を固めた。
    「情報バンク」は、国土交通省が所管し、初年度はまず数百人規模の2地域居住者に、年齢や各地域での滞在期間、活動内容などを登録してもらう。(6/4読売新聞)


    この制度は、2地域居住を証明する書類を管轄機関に提示すれば「ふるさとサポーター会員証」が交付される。2地域間を移動する際、会員証を提出すれば、鉄道や航空機などの割引が受けられる仕組みである。


    この発想、いいのではないか。田舎暮らしをしたいが、交通費が悩みのタネという人は多いはずだ。実際、管理人も首都圏と北海道の2拠点を行き来する生活をしたいが、交通費が最大のネック。これほど遠くないにしても、たとえば首都圏や関西圏と長野県では、鉄道を使えば往復軽く1万円は超えてしまう。
    どこまで補助されるか不明だが、行政が交通費を持つような仕組みよりも健全といえよう。


    また、2地域移住は、地方側の経済が活性する可能性がある。週末だけでも、日銭が入ってくれば大きい。シニアの持参金目当ての移住は、別ブログで、騒がれているほど結果は期待できないのではないかと述べた。

    住民税は入ってこないが、週末人口やロングステイ人口が増えることで、民間ベースで地域に新たな動きが生じる方が遥かに発展的である。
     

    posted by okusankankou at 21:59| Comment(0) | シニア・移住・長期滞在

    2007年06月03日

    マーケティング的視点で捉えた観光都市鎌倉(1)

    鎌倉市は、毎年2千万前後の観光客がコンスタントに訪れる全国有数の観光地だ。私は、鎌倉市に1969年から住んでいるが、観光客相手のビジネスをしている訳ではないので、地元には「疎い」のがこれまでだった。しかし、観光関連のIT事業や地域再生などに携わる内に、今住んでいる鎌倉の観光に興味を持つようになった。

    たとえば、観光客相手の新しい飲食店が開業すると、「ここは当たるか、外れるか」など、定期的に観測していると大概わかるようになってくる。また、当たる、外れるには、一定の法則があり、この法則は、全国どこの観光地でも共通する傾向があることにも気づくようになった。これは、マーケティング的な視点でも大変面白く、地元を知らずして、観光ビジネスは語れないと思うようになり、今日に至っている。

    本題に入る前に、観光事業の恩恵を被っていないふつうの鎌倉市住民にとって、観光客は、「ありがたくない」というのが本音のところだ。なぜなら、面積39キロ平米(小樽市の1/6程度)の狭い土地に、年間2千万の人が押しかける。面積当たりの混雑度(観光客数/365+人口/面積)でいえば5774で、この数字は、小樽市が719、金沢市が955、京都市が2458なのでいかに密集しているかがおわかりであろう。

    そのため、市内は、交通渋滞、歩行空間の不足が慢性的に起こる。鎌倉はもともと道が狭い上、古都保存や景観維持のため、道路拡張や高層建築(5階建て以上はダメ)に対するきびしい規制が法律で義務付けられていまる。特に週末の混雑度はひどく、袋小路状態になってしまう(鎌倉には小路とつくところが多い)。

    私が住んでいる地域(山の中)から鎌倉駅まで出るには、通常なら車で10分、徒歩とバスを乗り継いでも20分程度のところだが、週末には、車で30分以上、バスも混雑で、定時発着できないため、当てにならず、結局30分かけて歩くのが常になってしまった。また、正月はマイカー乗り入れが禁止され、住民でも街なかへ車で行くことができず、陸の孤島化する。

    地元民にとって、折角の週末休日が観光客で占められ、真っ当な生活が送れず、個人宅の庭などにも無断で立ち入り、写真を撮るものや、観光ゴミなどの問題もあり、観光と地元が敵対しているのが現状だ。

    鎌倉観光に対しては、概ね地元は冷ややかな視線を送り、一部の観光業者(最近は圧倒的に都内など外部からの参入業者)を中心に、観光が成立しており、飲食店や商店でも地域住民と観光客向けのものとに分断されている。

    「鎌倉観光」は実態がみにくく、歪みや虚の部分が強くなっていると思う。そのあたりについて、正面からこれまで触れた文献やデータはなく、「今さら」であり、暗黙の了解で過されていたかもしれない。

    この「マーケティング的視点で捉えた観光都市鎌倉」では、鎌倉観光の実態を掘り下げ、実情を紹介しながら、検証・分析し、地域観光マーケティングに役立てることができればと思う。
    連載は、毎週日曜日を予定している。
    posted by okusankankou at 11:43| Comment(0) | 鎌倉観光